Combustion Physics [研究関係]
2007 JSAE/SAE International Fuels and Lubricants Meeting [研究関係]
二週間後に、京都で2007 JSAE/SAE International Fuels and Lubricants Meetingが開かれる。国内は発表者数を増やすてこ入れをしたのと、海外からは京都と言う場所の良さから、論文発表数はかなり多い。Keynote Speech、Workshop、Panel Discussionも充実しているようだ。
と言うわけで、この発表準備でばたばたである。
JSAE/SAE Fuels & Lubricants Meetingのドラフトの締め切り [研究関係]
7月23-26日の JSAE/SAE International Fuels & Lubricants Meetingのドラフトの締め切りが12月5日と言うのは、あまりにも早すぎではないだろうか?
Johannson教授のKeynote Speechの資料 [研究関係]
SAE Powertrain & Fluid Systems Conference & Exhibitionの2日目の朝に行われた、Lund大学のJohannson教授のKeynote Speechの資料がアップされている。
http://www.sae.org/events/pfs/presentations/2006johansson.pdf
申し込み期限延長@2007 JSAE/SAE International Fuels and Lubricants Meeting [研究関係]
2007 JSAE/SAE International Fuels and Lubricants Meeting は論文数を確保するため、申し込み期限を11月10日まで延長したとのことだ。ついでだから、ドラフト締め切りも延長してもらいたい。
2007 JSAE/SAE International Fuels and Lubricants Meetingの申し込みや投稿を行うシステムは、2003 JSAE/SAE International Fuels and Lubricants Meetingの時に作ったものをそのまま使っているようだ。このシステムは、使い勝手があまり良くなく、改善の余地がある。例えば、セッションが決定したり変更になった時に、メールで通知がくるのだが、何がどう変わったのか、メールでは全然わからず、いちいちシステムにログインしなければいけないのだ。
Dr. Dagaut講演会@東大 [研究関係]
フランスのCNRS(国立科学研究所)LABORATOIRE de COMBUSTION et SYSTÈMES RÉACTIFSのDagaut博士は、ジェット撹拌反応器と反応モデリングによる炭化水素の燃焼反応研究で有名である。Dagaut博士が東大で講演を行うことになり、私も聴講した。内容は、Dagaut博士が行った灯油と軽油の反応研究の説明であった。高温反応については実験と計算が良く一致していた。また、軽油と灯油のサロゲートについてもモデルを作っていた。ただし、低温酸化反応のモデルはできていないとのことである。ちなみに、ジェット撹拌反応器は、シリカでつくられているが、高圧でも実験ができる。それは、反応器の外側も反応器と同じ圧力にしているためである。
フランスでは、燃焼化学の研究を行っている拠点が、Dagaut博士がいるOrleansのCNRS、Lille大学、ENSIC(Ecole Nationale Superieure des Industries Chimiques) -Nancyの三つであり、活発に研究が行われている。石油会社、ガス会社、自動車会社などが支援をしているそうである。
2007 JSAE/SAE International Fuels and Lubricants Meeting [研究関係]
SAEの春のFuels nad Lubricants Meetingは米国外で行われるようになった。2003年には自動車技術会と共催で横浜で行われ、私もセッションオーガナイザーを務めた。2007年は、京都で行われることになっている。
2007 JSAE/SAE International Fuels and Lubricants Meeting
今日、会社でFuel and Lubricants Meetingのオーガナイザーをやっている人から電話があった。申し込み件数が少ないので、増やさなければいけなくて、いろいろお願いしているそうである。
と言う事なので、ぜひ、発表をご検討いただけたらと思う。
HCCI調査(続き) [研究関係]
1999年10月の海外出張は、フランス、イギリス、カナダ、アメリカと廻る、過酷な旅だった。フランスは、リヨンに夜に着いて、次の日は会議などで夜まで拘束されて、その次の日の朝にイギリスに出発なので、ほとんど、町並みの記憶がない。イギリスでは、ロストバゲッジでひどい目にあった。トロントは寒く、コートを買った。最後に行ったのが、テキサス州サンアントニオのSwRIで、とても暑かった。トロントとサンアントニオを同行してくれた辻村先生は、温度差のせいでサンアントニオで腹を壊し、大変つらそうであった。
SwRIでは、けっこう気前良く、実験装置を見せてくれた。Ryan博士自ら案内してくれて、天然ガスエンジンを改造したHCCIエンジンなんかを見せてくれた。今は、そういうわけにはいかないのだろう。
ちなみに、日曜日帰国で、その次の日も出社する予定であったが、さすがに有給休暇をとった。こんな大変な出張をこなしたから、その後の出張は、ほとんど苦にならなくなった。
TorontoでのSAEの思い出・HCCI調査 [研究関係]
10月16日〜19日に、SAE Powertrain & Fluid Systems Conferenceがトロントで開催される。Powertrain & Fluid Systems Conferenceは、2001年まで開催されていた、Fall Fuels & Lubricants Meetingが別のMeetingと合わさった学会である。燃料関係の発表も多い。トロントでは、1999年にFall Fuels & Lubricants Meeting開催されており、7年ぶりの開催である。本当は2003年にトロントと行われるはずだったのだが、SARS騒ぎで、急遽、別のところに変更された。それで、三年後の今年、開催されることになった。
今年のKeynote Speakerの一人がLund大学のJohansson教授である。7年前、 Fall Fuels & Lubricants Meetingの会場のホテルの会議室で、彼と当時大学院生であったChristensenとHCCIエンジンについてヒヤリングを行った。あのころは、Johanssonは教授ではなく、これからHCCI研究を広げるところであった。今のJohansson教授の活躍は、業界人なら誰も知っている。ちなみに、ヒヤリングには、当時千葉工大教授で新ACEの研究部長時代にPRDICを推進した辻村先生もご一緒して頂いた。
で、このヒヤリングは、PEC(石油産業活性化センター)から当時私がいた会社が受託した予混合圧縮着火エンジンの動向と燃料に関する調査の一環だった。この調査は、本当は、別の関連会社が受託してもらう予定だった。当時の会社の上司と一緒に、その会社のための調査テーマ案を色々と出した中の一つであった。ところが、受託に当たって、その会社ではなくお前らがやれと言われて、私が調査をやるはめになったのだ。受託した経緯はひどいものだったが、あの時いろいろと調べたことが、この後、かなり役に立った。
自動車技術会春季大会三日目 [研究関係]
今日も自動車技術会春季大会に出た。午後のセッションで、自社のHCCIエンジンの発表を聴いて、会社に戻った。自社の話を学会発表で知る。
で、まじめな話、HCCIエンジンでの燃料の着火性をどう測るか、一度、認識を一致させる必要があるのではないかと感じた。一度、考えてみよう。
以下、メモ。
・HCCI着火性の比較は、初期発熱時期ではなく、主燃焼の時期で比較する。
・RON、MONでは記述できない。
・HCCI燃焼は燃料濃度でも異なり、濃度依存性も燃料によって異なるから、濃度の項が必要。少なくとも三つの条件での測定が必要。
・HCCIエンジンの燃料に要求する着火性はピンポイントで指定(上限、下限)。ガソリンエンジンでの要求オクタン価が下限だけを設定するのとは大きく違う。
・ガソリンエンジンにとってオクタン価は高ければ高いに越したことはないので、作る側の問題で今のオクタン価になっている面があるのに対し、HCCIエンジンはそうではない。エンジンにとって、どのあたりの着火性が最適なのか、考える必要あり。